ワイン1年生

かなり有名になってきていますが、「ワイン1年生」の紹介をします。

ワインでも飲もうかな…赤にしようかな、白にしようかな・・は、誰しも思うことかと思います。ただその先の、国は?フランス?イタリア?またまたブドウは??となると、普段からお酒が好きでよく飲んでいる方でも迷ってしまうところかな?と思います。

「ワイン1年生」では、超ざっくり言うと、ブドウごとの特徴と国ごとの特徴をなんとな~く理解できる本です。特にブドウごとの特徴は、それぞれ擬人化されて分かりやすくなっており、例えば力強くて長期熟成に耐えられるカベルネソーヴィニヨンは、優等生キャラ。複雑で高貴な香りですが、なかなか栽培が難しいピノ・ノワールは、ツンデレな美少女・・直観で理解しやすい工夫がされていて、まぁ~これまでのワイン本に比べてはるかに敷居が低くなっています。

なので、ザックリとワインの特徴を知りたいなあ~という人には、非常におススメの本です。私自身も、もともとお酒が好きで、ビールなんかは違いを理解していました(IPA, ヴァイツェン、エールなど)、ただワインは意識せずにただ飲んでいるだけでは、違いが判らず、巷の本はつらつらと文章で説明がされており、全くわからない・・よって、この1冊はワインを飲み始めるにあたり、大きな助けになりました。

国とぶどうの違い。これがわかるだけでも、飲みたくなったときにワインを眺めるにあたって、大きなサポートになります。今日は、気楽に飲みたいから、イタリアかな?BBQだし、アメリカかな?などなど・・そうなってくると、ますます飲むのが楽しくなってきますね。それに伴い、違いを意識せずにただ居酒屋で、グラスの赤ワイン!という注文はほぼなくなってきます。

ワインは興味あるけど、どうやって勉強始めればよいのか、わからない・・スクールに通うほどでも・・という人にはうってつけの本で、自身もワイン会を開いたときに、参考図書として、参加者に本書を提供しました。飲みながら、本を開いて復習しながら・・やっぱり分かって飲むと面白さが違いますね。

本屋さんでもいまたくさん平積みされていると思うので、ぜひ立ち読みしてくださいませ。

パリの国連で夢を食う。

川内有緒さん著の「パリの国連で夢を食う。」の感想です。

ひょんなことから、パリの国連関連の組織で働くことになった著者が、パリでの私生活でのドタバタから、国連内部の官僚的な様子、またまたパリで出会うたくさんの魅力的な人たちについて、おおらかに楽しく書かれている本です。

国連というと、世界のエリートのトップで、バリバリ前線で働いている印象を持っていましたが、実際のところは日本以上のスーパーお役所仕事。何をするにも上長の許可が必要で、なっかなか組織が動かない。Visaが取れない!(国連でも上長の許可をVisaと呼ぶらしい)というのはしょっちゅう。おまけに、予算が全くなくて、オフィス使用の椅子さえも、上司と部下で取り合う始末・・働いた人に人にしか分からない内情が赤裸々に綴られています。日本では、エリート=猛烈に働く、というイメージがどうしても強いので、定時には必ず上がる慣習を持った国連の働き方というのも、ちょっとした驚きでした。著者曰く、国連ほど、仕事以外の時間が取れて、年金の保証も手厚い職場はなかなかない!と、一方で、自分の実務がどれほど世界に貢献しているのかを実感することが難しい職場とも。

職場での話もさることながら、パリでの私生活がまた波乱万丈で面白い。特に、パリに住んでいる日本人との交流。彼らは、何かしらの目標や成し遂げたい夢があって、自然とパリに集合している。ずっと絵を描いていたい人、最高の服を作るためにテーラーとしてパリで働く人、サッカーが好きで記者になりたい人・・国連で働く同僚たち以上に、パリで働く日本人の夢に溢れる言動や行動が、生き生きと伝わってきて、なんだか励まされます。

著者が本当に天真爛漫で、気になったことには、何にでもチャレンジしていく様が、描かれており、それがいろいろな人やチャンスを呼び寄せていきます。誰しもがどこかでこう思っていても、実際にはできないことを次々と成し遂げていく様子は、見ていて爽快!

恐れず、決めたら一度飛び込んでみる。そうすれば、どこか道が開けていくはずさ!とそう思える一冊です。

 

 

 

 

仕事は楽しいかね? – THE MAX STRATEGY-

仕事は楽しいかね?

シカゴオヘア空港から、帰路につこうとしている一人の男性。その前に、陽気に子供たちと遊ぶ老人がいた。老人は、”私”に話しかけ簡単な質問を始めた、妻のこと、娘のこと、住んでいる町のこと、仕事のこと・・・最後にこういった。

”仕事は楽しいかね?”

・・・社会に対しての不満、一生懸命仕事に取り組んできたのに、報われない無力感、年金への不安などなど、”私”は老人に不満をぶちまけてしまう。老人は辛抱強く話を聞いてくれていたが、子供たちに誘われ、また子供たちの輪に戻っていった。

この老人こそが、シリーズ全体の先生役を務めるマックス・エルモアである。

彼の人生哲学・仕事哲学を”私”に伝えていくスタイルで、このストーリーは進みます。日常の忙しさや、会社ではこうあるべきという考えによって覆い隠されてしまった私たちの思い込み・考え方を指摘し、シンプルかつ非常に力強い言葉で生き方をガイドしてくれます。よくある「目標を定めて、そこまでの道順を埋めていく」という考えとは正反対の啓発書です。

きみは、最初に陸にあがった魚は、長期にわたる目標を持っていたと思うかね?

「もしかしたら、その魚はこう考えただろうか。『ぼくが陸にあがれたら、いつの日か脚を使って歩く陸生の魚が生まれるかもしれないし、やがては、その陸生の魚が車にのってショッピングモールに行って・・・』」

目標を持つことが無意味だとは思わない。しかし、特定のリストをこなせば、必ずAの成績をとれますよ、という課題を求める思考が世の中には、多すぎる、とマックスは指摘します。

例えば、コイン投げのゲームを考えてみる。コインを投げて、表が出れば勝ち、裏が出れば負け。参加者は一千人。7回コインを投げると、すべて表を出し続けた人は、確率的には8人になる。

何が起こるか?

コイン投げの達人たちの能力を見ようと、見物人が集まってくる。ここでの問題は、才能のあるなしでもなければ、勤勉かどうかでもない、ましてやコイン投げの達人でもない。しかし表を出し続けた人たちは、何度もコインを投げているということ・・チャンスの数が十分にあれば、チャンスは友人になる。

試すことの大切さ、固定観念を捨てて試す勇気を持つことの大切さをマックスは”私”に伝えます。決して存在しない”適切な時”、”完璧な機会”を待つことによって、試す機会を失っている、とも指摘します。

もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイディアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?

ここでマックスは、コカ・コーラとリーバイスの話を持ち出します。コカ・コーラは、ある薬屋が、咳止めのシロップをソーダ水で割って、”飲んでみた”ことがキッカケとなりました。”私”はこう答えます、「二人とも(素晴らしい商品アイディアがふってきて)ラッキーでしたよね」

マックスは尋ねます。「もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイディアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?」

「ちょっとの間、自分は薬屋のジョン・ペンバートンだと思ってごらん」

「従業員が2人がいて、売り物の薬を取り出し、おいしそうに飲んでいる。君はどうするだろう?正直に言ってごらん。君ならどうする?」

・・たぶん起こって、その場でクビにするでしょうね。。

そう、新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。実際、僕たちの文化では、一つのことに集中しているのが良いとされているしね。

「<あらゆること>をしろ。素晴らしいアイディアは、どこからやってくるかわからないのだから」

勇気をもって、あらゆることを試してみる。そして、何が起こるか常に目を見開いていること。この大切さをマックスは訴えます。試すことの大切さは、本書だけでなく、「ビジョナリー・カンパニー」など特にアメリカ発の啓発書でよく述べられていると思います。日本人は、1つのことを綺麗に、完璧に、ミスなくこなすことは得意だと思いますが、新たなアイディアや考えを出していく文化的素地はまだまだないと思います。それがまたイノベーションが起きづらい状況を生み出している一因なのかな・・と。

私自身も、この本がアメリカの啓発書を読み漁るキッカケとなり、本当に大切な一冊になりました。生活や仕事にマンネリを感じた時に、手に取りたくなる一冊です。